展覧会

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  • 2階フロア

見附に残る亀倉家の金属造形 彫金から現代表現まで

会 期:
2023.04.28(金) - 2023.05.28(日)
時 間:
10:00ー21:00(入館受付は20:30まで)
休館日:
毎週月曜日

見附市元町の浄覚寺と新潟市の親族が所有する、亀倉蒲舟(ほしゅう)・康之(やすゆき)・彬(あきら)・芸(のり)の作品を展示します。4作家の壁面展示と立体、軸装・額装絵画、試作や下絵・デッサンなど約70点を展示。
戦後の新潟を代表する工芸美術作家一族による、彫金や鍛金の技術を駆使した金工作品と、工芸の分野に収まりきらない挑戦的な金属造形作品を市民をはじめ多くの方にご紹介します。
会期中、亀倉家に関する映像の上映(「亀倉代々」監督五十嵐政人 令和4年度自作映像・視聴覚教材コンクール優秀賞受賞)、また、亀倉芸の小品の展示販売を行います。
*作品販売は10:00~18:00対応いたします。


亀倉蒲舟「龍門石窟 下絵」


亀倉康之「早春」


亀倉彬「顔」


亀倉芸「眠らない海」

作家プロフィール:
亀倉蒲舟(1907-1998 かめくらほしゅう):本名宇吉。西蒲原郡粟生津(あおうづ)村(現燕市)に生まれる。県立新潟商業学校を中退し上京、母方の叔父小川英鳳から彫金の指導を受ける。1944年新潟に疎開。西蒲原郡黒埼村木場(現新潟市)に工房を構える。帝展・文展後に日展に出品。1952年日展特選・朝倉賞。1964年日展審査員。現代工芸美術家協会や日本新工芸家連盟の設立に参加。県展の創設、新潟県工芸会の設立に参加など新潟の美術工芸の振興に尽力した。1978年紺綬褒章を受章。1994年文部大臣表彰。1978年から4回の中国取材旅行は「龍門石窟」等の多くの作品を生み出した。

亀倉康之(1934-2012 かめくらやすゆき):亀倉蒲舟の長男として東京都に生まれる。1944年西蒲原郡黒埼村(現新潟市)に疎開。1959年東京藝術大学専攻科修了後、新潟を制作の場とする。1960年日展特選・北斗賞。日展審査員、新潟県展委員、新潟県工芸会会長を務めた。新潟大学・新潟青陵短期大学などで後進の指導も行った。また、新潟県民会館大ホールホワイエ「よろこび」等、新潟と北海道に多くのモニュメント作品を制作した。

亀倉彬(1946-2019 かめくらあきら)亀倉蒲舟の四男として西蒲原郡黒埼村(現新潟市)に生まれる。上智大学文学部史学科卒業後新潟に戻り、金工の制作を始める。日本新工芸会、新潟県工芸会に出品。日展会友、県展無鑑査。

亀倉芸(1959- かめくらのり):亀倉康之の長女として新潟市に生まれる。トキワ松学園女子短期大学造形美術科卒業。東京・神奈川で作品を発表。1993年より水中写真を撮り始める。2014年から新潟市の父のアトリエを制作の場とする。様々な素材を使って表現。県内を中心に個展・グループ展で活動。